シップリサイクル事業への挑戦 -技術革新と条約批准-

2004年からの造船受注ラッシュで建造された船舶が2030年頃には解体時期を迎えることから、世界的に解体ヤードの不足が懸念されている。国際海事機関(IMO/International Maritime Organaization)において、2009年『シップリサイクル条約』が採択され、締約国の批准が待たれているが、世界有数の造船・海運国である日本においても、安全かつ環境にやさしい先進国型の船舶リサイクルシステムの構築を推進するとともに、低コスト・高度技術での船舶解体方法や廃船から回収される鐡スクラップを高付加価値でリサイクルする方法の確立が急務となっている。

北海道室蘭地域では産学官民が一体となって先進国型シップリサイクルの構築に向けて取り組んでおり、2010年には、室蘭工業大学を中核とした自動車専用運搬船の解体実証試験を室蘭港にて実施し、現在、船舶解体の事業化に向けた高効率な解体技術や港湾施設整備の検討を進めている。

国内初のシップリサイクルパイロットモデル事業が行われた室蘭市において、第1回シップリサイクル国際シンポジウムが2010年に開催され盛況に終わった。今回、第2回も室蘭市において開催し、「シップリサイクル事業への挑戦―技術革新と条約批准―」をテーマに、船舶解体の事業化に向けた解体技術等の情報交換を行うほか、事業化に向けた地域の機運醸成を図ることを目的とし、国内外に造船・海運大国日本における新しい産業として先駆的に取り組んでいる「環境港湾都市室蘭」からの提案・発信をする。


プログラム 2011年11月22日(火)

主催者・来賓者挨拶  〔13:30~13:50〕

オープニング

主催者挨拶

室蘭シップリサイクル研究会 座長 室蘭工業大学 教授 清水 一道 氏

来賓挨拶

基調講演1  〔14:00~14:25〕

「シップリサイクル条約に関するの取り組み」

国土交通省 海事局 船舶産業課 課長 今出 秀則 氏


基調講演2  〔14:25~14:50〕

「室蘭港でのシップリサイクル事業化へ向けての取り組み」

室蘭シップリサイクル研究会 座長 室蘭工業大学 教授 清水 一道 氏


基調講演3  〔14:50~15:15〕

「シップリサイクル条約における日本海事協会の取り組み」

財団法人日本海事協会 業務執行委員 材料艤装部長 高野 裕文 氏


基調講演4  〔15:15~15:35〕

「世界のシップリサイクル概要インドプロジェクト」

株式会社日本海洋科学 海外事業グループ 統括部長 仲條 靖男 氏


コーヒーブレイク 〔15:35~15:55〕


基調講演5  〔15:55~16:40〕

「バングラデシュにおけるシップリサイクルの現状と今度の動向」

バングラディシュ人民共和国チッタゴン大学 Iftekhar Chouwdhury 氏


基調講演6  〔16:40~17:25〕

「シップリサイクル キャッシュバイヤーの展望」

Global Marketing Systems社(GMS) 社長 Anil Sharma 氏


閉会挨拶   〔17:25~17:30〕

国立大学法人室蘭工業大学 学長 佐藤 一彦 氏


室蘭市民会館の地図情報

主催・協賛・後援

主催

室蘭シップリサイクル研究会

協賛

財団法人日本海事協会(ClassNK)

後援

北海道、日本財団、財団法人日本船舶技術研究協会(予定)

参加・お問い合わせ

参加料金

無料

参加申込み方法

お申し込みは不要となっておりますのでお気軽にご参加ください。

お問い合わせ

室蘭シップリサイクル研究会 座長 (室蘭工業大学 清水研究室内)
TEL   : 0143-46-5971
FAX   : 0143-46-5651
E-mail: info@shimizu-kazumichi.com
住所  : 〒050-8585 北海道室蘭市水元町27-1