KSML 国立大学法人 室蘭工業大学 清水一道 ものつくり研究室


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清水 一道 Kazumichi Shimizu 室蘭工業大学 もの創造系領域 材料工学ユニット教授

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球状炭化物鋳鉄の疲労強度

研究概要

各種耐熱合金や耐摩耗材料などの新素材が開発され、材料性能が高性能化してくる中、その加工技術の向上もまた重要視されてきている。その中でも、耐熱・耐摩耗材として開発された球状炭化物鋳鉄においては、その高い材料性能が認められ実用化が進んできている。オーステナイト系基地組織の球状炭化物鋳鉄は球状炭化物が硬いだけでなく、加工の際に生じる加工硬化で機械加工が困難となり、機械加工にかかるコスト削減が急務となっている。


球状炭化物鋳鉄組織例

これらのことから、これまで培ってきた技術開発の成果を軸として、球状炭化物鋳鉄をはじめとする難削材の材料特性を把握して、熱処理及び切削加工のさらなる研究により、実用化ベースに結び付ける技術開発を行っている。難削材料の機械的性質を把握した上で、種々の加工条件において、工具の切削抵抗・発熱量・摩耗量などを測定することにより、難削材料の加工条件の適正化及び加工技術開発に取り組んでいる。切削加工及び研削加工条件の最適化が今後の課題である。

試験方法

切削加工には、高精度加工用CNC旋盤を用い、様々な加工条件及び工具による試験を行う。

  • 試験条件例

  • 高精度加工用CNC旋盤

  • 超硬合金工具の刃先の摩耗例

研究報告

オーステンパ球状黒鉛鋳鉄の近似クリープフィールド研削、中満清博、清水一道、鋳造工学68(1996)772-776

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