KSML 国立大学法人 室蘭工業大学 清水一道 ものつくり研究室


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清水 一道 Kazumichi Shimizu 室蘭工業大学 もの創造系領域 材料工学ユニット教授

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2017年8月

Abrasion 2017

2017年8月25日(金)~27日(日)
場所:KKRホテル大阪

大阪にて開催されたAbrasion 2017に、当研究室から清水先生と楠本助教が参加いたしました。この学会は、「第6回 ロ-ルと微粉機用鍛鋼と耐摩耗性鋳鉄の摩耗のための会議」が正式名称で、3年毎に開催されており、前回ストックホルム大会に引き続き参加いたしました。

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8月27日に楠本助教が以下の研究題目で発表いたしました。
・"Abrasive Wear Characteristics of Multi-component White Cast Iron Containing Nb"

また、同日、清水先生が研究発表のChairman を務めました。

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夜には、Farewell Party が催され、夕食を囲みながら海外の発表者との交流が盛んに行われました。

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このように日本のみならず、海外の研究発表を見聞きすることは、視野を広め、更に今後の研究のためにも大変有意義な経験となります。これからも海外を含め、学会に積極的に参加していきたいと思っております。


学生鋳物コンテスト

2017年8月22日(火)~23日(水)
場所:早稲田大学 各務記念材料技術研究所

第3回学生鋳物コンテストが日本鋳造工学会主催で行われ、室蘭工業大学代表として清水研究室が参加いたしました。このコンテストは2014年のプレ大会を経て、2015年から開催され、今回で3回目となる大会で、学生の鋳造技術を競うコンテストです。各校1チ-ム3名上限とし、用意された任意の木型を用い、造形(生型)、鋳込み(アルミニウム合金)、解枠を行い、その鋳物の出来栄えを評価する大会です。

今回参加した大学は、本学の他、岩手大学、関西大学、大阪産業大学、九州大学、早稲田大学、千葉工業大学、ものつくり大学、岐阜大学、大同大学の計10大学で、清水研究室から修士2年の樋口さんと学部4年の渡邊さんが参加いたしました。

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初日は、企画委員長である清水先生から鋳造の講義があり、その後、各大学で翌日に製作するアルミニウム鋳造品の方案を練りました。

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2日目は、一日怪我無く製作するための安全講習を受講後、各大学で考案した砂型を製作、更に溶かしたアルミニウムを流し込み、鋳造品を作成しました。

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当日は出来上がった鋳造品の表面品質審査を行い、更に内部品質の審査を経て、9月29日~10月2日に秋田にて行われる日本鋳造工学会第170回全国講演大会にて審査結果が発表されます。室蘭工業大学代表の清水研究室は、2014年のプレ大会、2015年の第1回大会と2度最優秀賞をいただいており、今回も入賞の期待がかかり、結果が気になるところです。


学生向けものづくり目利き塾

2017年8月9日(水)・10日(木)
場所:ものづくり基盤センタ-

昨年も開催されました「ものづくり目利き塾」が8月9日・10日の両日、本学ものづくり基盤センタ-他で開講されました。昨年度は金融機関の行員を中心に参加いただいたプログラムでしたが、今回は初の試みとして、大学生に向けて開講いたしました。

このプログラムは、ビジネス展開における「企業の技術力・競争力の見立て」「マ-ケティング」「資金調達」等の課題解決を円滑に進められる人材育成を目指して開講しているものですが、今回は学部で学ぶ大学生を対象にして、将来、社会に出て働くことを想定し、「理系の現場を知っている、文系人材」「文系の考え方で発想できる、理系人材」の育成を目的として、小樽商大の学生7名及び本学学生11名が参加いたしました。また、文部科学省から採択されている「地(知)の拠点大学による地方創生事業(COC+)」も兼ねております。

一日目は開講式・ガイダンスの後、2日間の実習に際しての注意事項等を学ぶ安全講習を受講いただきました。次に、「ものづくりの歴史」の講義へと移り、清水先生の講義を聴講いただきました。

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続いて、材料強度学の講義と実習が行われました。製品を作るために必要な設計に係る材料強度とは何かを学んでいただくため、「卵パッケ-ジコンテスト」を実施いたしました。これは、班ごとにダンボ―ルを使って300×300×300mm以内の大きさで箱を作っていただき、その中に卵6ケを入れて高さ約5mから落下実験を行うというものです。いかに卵が割れないようにするかという強度を競う実習であり、班内の人々とコミュニケ-ションを取りながら製作し、更に最後に作品の説明を班ごとに行うという、ものづくり、コミュニケ-ション、プレゼンテ-ションという3つの能力を向上させることを目的としております。

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プレゼンテ-ション終了後、約5mの高さから実際にパッケ-ジを落として破損状況を確認して、材料強度学を体感していました。

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本日最後の実習として、錫を利用した鋳造実習を行いました。初めに鋳造に関する講義を聞いていただき、錫を溶かして作るカントリ-サインのペ-パ-ウエイト製作に挑戦していただきました。小樽商大の学生にとっては初めてとなる鋳造体験ですので、理系の世界にどっぷりと浸かっていただきました。

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明日の事前準備として、ジンギスカン鍋製作の砂型作りのお手本を実際に清水先生が示し、見て覚えていただきました。

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終了後、本学学生会館レストランにて懇親会が開かれ、普段は接することが少ない文系学生と理系学生の交流が活発に行われました。

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2日目最初の実習は、ジンギスカン鍋製作です。前日の鋳造体験を参考にしていただきながら砂型を作成、その後代表者2名に約1,400度に熱して溶かした鉄を、清水先生に介助してもらいながら型へと流し込みました。

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この2日間のまとめの講義を受講いただき、小樽商大の学生さんに2日間の記念としてボルタが贈られました。

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お昼休憩を挟んで、このプログラム最後となる日本製鋼所室蘭製鉄所の見学がありました。なかなか見る機会のない日本屈指の鍛造工場をご覧いただき、また、大正天皇が皇太子時代に北海道行啓の際に日本製鋼所を御視察され、宿泊所として建設された瑞泉閣や鍛刀所も見学いたしました。

全日程が終了し、小樽商大の学生の皆さんは帰路につきましたが、今まで大学で学んできたものとは全く違う理系の世界を体感していただき、視野が広がったのではないでしょうか。
今度は9月に室蘭の学生が小樽へ足を運び、文系大学を体感する予定となっております。
今後の就職に向けて、より一層切磋琢磨することが期待できます。

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夏休み親子工場見学・ものづくり体験バスツア-

2017年8月2日(水)
場所:ものづくり基盤センタ-

室蘭市企画課による「夏休み親子工場見学・ものづくり体験バスツア-」が本学ものづくり基盤センタ-他で開催されました。この催しは、小学生とその保護者の方に、普段入ることができない工場の見学と、自分の住むまちが世界に誇れる「ものづくりのまち」であることを、改めて実感してもらう目的で昨年から引き続き実施されているものです。

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7月31日から8月2日まで実施され、1日目2日目には新日鐵住金 室蘭製鉄所見学や室蘭市建設業協会やボルタ工房でのものづくり体験等が行われました。3日目は、アオキ製作株式会社での見学を経て、本学に到着、学生食堂での昼食タイム後、ものづくり基盤センタ-でのものづくり体験となりました。

当日は5組の親子が参加され、清水先生からのものづくりに関するお話を聞いたり、小学校で行われる科学実験よりも大がかりな実験をご覧いただいたりした後、いよいよものづくりへと移りました。

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親子で仲良く協力し合いながら、オリジナルキ-ホルダ-の型を作っていただき、そこにスタッフが溶かした錫を流し込んでキ-ホルダ-を作成いただきました。

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次に、カントリ-サインのペ-パ-ウエイトの製作です。キ-ホルダ-よりもより高度な砂型作成に挑んでいただきました。清水先生のお手本を注意深く観察しながら、製作していました。

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作った砂型にスタッフが溶かした金属を流し入れ、冷やし固めるまでの間、ものづくり基盤センタ-内にある機械等を見学いただきました。

最後に今回参加いただいた記念としてものづくり基盤センタ-特製クリアファイルや始めに記念撮影した写真が入った特製フォトスタンド等が清水先生から贈られ、先程製作した自分だけのキ-ホルダ-とペ-パ-ウェイトを手に笑顔で最後の室蘭市役所へと向かわれました。

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この催しは、室蘭市が世界に誇れる「ものづくりのまち」であることを実感していただく機会というだけでなく、夏休みの自由研究の題材としてもとても良い体験だったと思います。


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