ブラジル・サンパウロ州工学研究所、サンパウロ大学、パラナ連邦工科大学への訪問
- 2013年09月10日 10:20
- [研究活動]
今回の訪問は、学術交流協定のため大学関係者との意見交換を通じて、現状と課題、様々な取り組みの状況などを把握するためで、会談及び施設見学を行いました。
9月12日には、ブラジル・サンパウロ州工学研究所(IPT)を訪問しました。
この研究所は1934年に設立され、ブラジル最大の研究機関であり、技術革新・研究・開発、科学技術サービス、開発及び計量学的サポート、情報と技術教育の4つの主要な分野で成り立ち、近年はバイオナノテクノロジーの研究に力を入れています。
Mario Boccalini Junior先生とEduardo Albertin先生からIPTの概要説明をしていただき、協議と施設見学をいたしました。
次にサンパウロ大学を訪問しました。
1934年に設立され、40を数える部局で大学が構成されています。
ラテンアメリカで事実上一番難関な大学であり日系人の生徒の入学率が高く、授業料は基本的に無料です。
ここでは、Nishimoto先生と大学側から概要説明があり、協議、夕食会に招かれました。
翌日は、Izabel Fernando先生と教育研究に関する連携について、今後の学術交流に関する意見交換を行い、その後施設見学をしました。
週末クリチバへ移動し、9月16日にはパラナ連邦工科大学(UTFPR)を訪問致しました。
ここはブラジル唯一の連邦工科大学で104年の歴史があり、学生約3万人、教員2千人、12のキャンパスから成り立っています。
目標は国際化で、2012年は285人を留学させており、日本の大学との提携を望んでいます。
Cantarelli総長と大学側からの概要説明、交流内容についての協議があり、その後記念品交換を行いました。
また、Eng Borsato先生の案内でクリチバキャンパスのPPGEM、Green Office、LACITを視察しました。
午後からは、各先生方によるプロジェクトの発表を聴講しました。
・Prof. Eng.Dr.Roberto Candido
「企業家精神と技術革新プログラム」
・Prof.Cezar O.R.Negao
「UTFPRとペトロブラス(石油会社)間の研究開発協力」
・Prof.Tatiana Gadda
「スタジオクリチバノ・グリーンオフィス」
・Prof.Joao Alberto Fabro
「サッカーロボット」ロボット工学
翌17日には国際交流室部長Eden Netto先生、Maria Crstina de Souza先生と国際交流制度のプレゼンテーション(交換講義、研究員の交流、ドクターの交換、資金面サイエンスプログラム、企業資金、インターンシッププログラム、奨学金等)を行いました。
施設訪問や会談等、大変なスケジュールでしたが、学校や研究所関係の方々にはとてもよくしていただきました。
今後、学術交流が益々盛んになることを期待しております。