KSML 国立大学法人 室蘭工業大学 清水一道 ものつくり研究室


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清水 一道 Kazumichi Shimizu 室蘭工業大学 もの創造系領域 材料工学ユニット教授

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理系学生応援プロジェクト[新川高校・平岸高校]

理系学生応援プロジェクト[新川高校・平岸高校]

今年度第1回目の理系学生応援プロジェクトが9月13日・14日に行われました。この「理系学生応援プロジェクト」とは、日本鋳造工学会との共催で、高校生にものづくりの楽しさや奥深さに触れてもらい、理系大学やものづくり関連企業への就職を目指してもらうのがねらいです。昨年度は室蘭工業大学ものづくり基盤センターで実施されましたが、今回は8日に開所されたばかりのテクノアゴラで一日目が行われました。

今回は、昨年度から参加されている札幌新川高校と初参加の札幌平岸高校の2校から男子8名女子7名が体験されました。

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理系学生用の作業着に着替えていただいて、初日の日程が始まりました。

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2日間安全に作業をしてもらうために、まず始めに清水先生からの安全講習がありました。
その後、最初のものづくりである「卵パッケージコンテスト」を行いました。
4人一組で規定内の大きさ(30×30×30cm)・時間でダンボールとガムテープのみを使用して箱を作り、その中に卵を6個入れて約8mの高さから落下実験を行い、いかに卵が割れずに済むかを競いました。

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その後、各班で製作したものをプレゼンテーションしていただきました。

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実際に落下実験です。今回宿泊する近隣の輪西のホテルをお借りして、3階から落下させ、破損状況を調べました。

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生徒さん達は、割れているかどうかを確認する度に一喜一憂していました。
卵を割らないように、規定サイズ内でなるべく軽く作るという工夫が「ものづくり」の重要なところです。

本日2つ目の体験実習は、錫を使用したカントリーサインのペーパーウエイトを製作する鋳造実習です。
清水先生の分かりやすい見本を見学いただいてから、実習に取り掛かってもらいました。

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生徒さん達も初めての鋳造体験に緊張の面持ちで挑んでいました。

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完成後は上々の出来栄えにようやく笑顔になっていました。

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一日目の実習が終了し、テクノアゴラの近隣にある蘭亭で夕食会が催されました。
大学生も参加しており、高校生から大学での勉強や生活について質問しておりました。

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翌日の14日は、室蘭工大ものづくり基盤センターへ移動し、最初に講義を受講していただきました。
清水先生からは、室蘭工大の概要、日産自動車(株)パワートレイン技術開発試作部で、理系学生応援プロジェクトの主催である日本鋳造工学会副会長 神戸様からは、自動車のエンジンの仕組みを講義していただき、実物の自動車エンジンを見学、トヨタ自動車明知工場鋳造部 技術員室長 白川様からは「鋳造と自動車」と題して、自動車作りの流れ等普段では聞けない貴重な話を講演いただきました。

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続いて、本日の実習に移り、昨日に引き続き鉄を使用した鋳造実習としてジンギスカン鍋を作成しました。
清水先生からの実習解説を注意深く聞いてから、製作に移りました。

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実際に約1400度の溶けた鉄を型へ流し込む体験も、先生に支えてもらいながら慎重に作業をしていました。
無事に終えた時には、作業をした代表の生徒さん達も安堵の表情を浮かべていました。

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冷えてから手にした完成品を見て、この表情です。

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休憩として昼食は、室蘭名物カレーラーメンを味わっていただきました。

2日間の最後として、清水先生の最終講義を受けて全日程の修了です。

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2日間の記念に先生からボルタのプレゼントがありました。

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日頃体験できない製造業の現場を肌で感じてもらい、これから先の将来像を描く手助けになったことを期待しております。
今後も是非、いろいろな学校に体験していただければと願っております。

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