理系学生応援プロジェクト[新川高校・清田高校]
- 2015年09月05日 08:42
- [ものづくり教室]
本プロジェクトは、日本鋳造工学会と共催し、理系進学や、ものづくり企業就職を目指してもらうために、ものづくりの基礎等理系に興味を持たせる講演や、ものづくりの楽しさや授業では体験できない製造業の現場を肌で感じてもらう体験学習を行うものです。
今回は、毎回参加されている札幌新川高校と今年2月に行われた本プロジェクトで初参加された札幌清田高校の2校が参加され、男子25名女子14名の計39名もの生徒さんが体験されました。
本学に到着後早速理系学生用の作業着に着替えていただき、開会式を経て、作業前に安全に2日間体験いただくために、まずは清水先生の安全講習を受講いただきました。
その後、ものづくり体験へと移り、第一弾として「卵パッケージコンテスト」に取り組んでいただきました。
これは、5、6人一組でダンボールを使用して規定内の大きさ(30×30×30cm)で箱を作成し、その中に卵を6個入れて6mの高さから箱を落として卵がいくつ割れるかを競う実験です。
規定サイズ内でなるべく軽く箱を作り、どれだけ卵を破損させずに済むかという「ものづくり」を学んでいただく学習だったのですが、落下実験の際には卵の状況をドキドキしながら確認していました。
結果は6個中見事全て割れずに卵が残っていた班が8班中2班ありました。
翌日は、再び本学ものづくり基盤センターに移動して、ものづくり講義から開始となりました。
清水先生からの自動車のエンジンについての講義では、実際にエンジンを見ながら、普段の授業では聞けない専門的な話に真剣に耳を傾けていました。
更にこの講義を参考にしながら、「軸受け装置の組立てコンテスト」に挑戦していただきました。
これは、空間能力を高めることが目的で、平面の軸受け装置組立図から実際の軸受け装置を組み立てるという体験です。
どの班もかなり苦労しながら、組立てに取り組んでいました。
次に最後の実習、小型ジンギスカン鍋の製作に挑んでいただきました。
清水先生からの手順解説後、前日の鋳造体験を思い出しながら、今度はジンギスカン鍋の型を作成し、溶かした鉄を流し込む工程を体験いただきました。
鉄を溶かすと1400度の高温になりますが、その鉄を代表の生徒さん達が2回に渡り細心の注意を払いながら流し込みました。
大変な作業ですので、先生の手を借りながらでしたが、普通の高校生では体験できない貴重な経験をしていただきました。