KSML 国立大学法人 室蘭工業大学 清水一道 ものつくり研究室


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清水 一道 Kazumichi Shimizu 室蘭工業大学 もの創造系領域 材料工学ユニット教授

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日本鋳造工学会第167回全国講演大会・日本鋳造協会2015年度秋季大会

日本鋳造工学会第167回全国講演大会・日本鋳造協会2015年度秋季大会

日本鋳造工学会第167回全国講演大会が、室蘭工業大学をメイン会場に開催されました。
この学会は、鋳造に関する学問、技術の進歩、向上と、それに伴う鋳造業界の発展を目的に設立された学術団体で、全国講演大会を春季と秋季の年2回開催しています。
毎回約120件の研究発表が行われ、会員の交流の場のみならず、学・業界の発展に大いに貢献しています。また、日本鋳造協会秋季大会も併せて開催されました。
今回、室蘭工業大学を会場に開催され、全国各地から約600名以上の方々が参加されました。
北海道では5年ぶり室蘭では15年ぶりの開催です。

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23日には、室蘭市内の蓬崍殿にて技術講習会が開催され、また修士1年生対象の工場見学会では日本製鋼所室蘭製作所を見学しました。
その後蓬崍殿にて企業と学生のマッチング交流会が行われ、本学学生も多数参加して、全国の企業から情報を収集していました。

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24日には、研究発表講演会がいよいよ始まり、午後には特別講演会も催されました。
「韮山反射炉の研究と世界遺産登録」
(株)木村鋳造所 菅野利猛 氏
「素形材産業を巡る現状と課題」
経済産業省 素形材産業室長 遠山 毅 氏
「いのちのかがやき」
旭山動物園 園長 坂東 元 氏

清水先生の紹介後、旭山動物園園長である坂東氏の講演では、自然や環境に配慮して他の動植物と共存できる科学技術の開発や技術者の育成を力説されておられました。

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24日、25日と当研究室の学生も発表を行い、清水先生も座長を務めました。

「鋳造シュミレ-ションを用いた鋳造品における歩留まり向上の検討」
M2 外崎 広貴
「FEM analysis of single impacts of tetrahedral particle on ductile materials」
D2 肖磊
「熱処理を施したFe-C-Cr-V系多合金鋳鉄のエロ-ジョン摩耗特性」
M1 中村 公俊
「Fe-C-Cr-Mo-W-Nb系多合金鋳鉄のアブレシブ摩耗特性」
助教 楠本 賢太
「Effect of small amount of chromium addition on erosive wear property of FCD」
D2 張堯
「Fe-C-Cr-Mo-W系多合金鋳鋼の高温酸化特性に及ぼすCo、Nbの影響」
M2 田村 和宏
「高クロム鋳鉄の高温エロ-ジョン摩耗特性に及ぼす組織の影響」
D2 小奈浩太郎

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ホ-ムグラウンドでの発表とはいえ、学生にとっては緊張の連続であり、大変良い体験だったのではないでしょうか。

また、室蘭工大内でカタログ展示も行われ、沢山の企業からの鋳造関係の資料やカタログを手に取ることができ、多くの方が来場されていました。

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24日夜には懇親会が蓬崍殿で行われました。
この中で第1回学生鋳物コンテストの表彰式があり、室蘭工業大学が見事最優秀賞を受賞いたしました。
東北大、岩手大、早稲田大そして室工大の計4チ-ムがエントリ-し、課題製品を鋳造する上での押湯やセキなどの形状を考慮し、シュミレ―ションソフト等を用いて最適な条件(出来栄え、欠陥の有無、歩留まり)を求め、3Dの鋳型造型機で実際の型を作り、鋳込んだ製品を競うもので、日本鋳造工学会が審査するコンテストです。
今回の受賞で、課題に真摯に取り組んだ成果が形となり、学生たちも非常に喜んでおりました。

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懇親会では、北海道ならではのよさこいソ-ランの舞が地元室蘭百花繚蘭チ-ムにより披露され、会員の方々が楽しみながら交流を深めておられました。

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最終日26日には工場見学会が行われ、㈱日本製鋼所室蘭製作所、㈱キメラ、アイシン北海道㈱、ダイナックス苫小牧工場の4社を見学する行程が組まれ、本大会が終了いたしました。

室工大での開催ということで、学生達は発表のみならず、準備等裏方の大変さを知る良い機会に恵まれたことと思います。
この経験を生かして、今後の研究に日々邁進してもらいたいと思っております。

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