北洋銀行「ものづくり目利き塾」
- 2016年03月17日 17:38
- [ものづくり基盤センター]
これは、先月2月15日・16日に開催された同事業に続くカリキュラムで、産学官+金の連携を円滑に推進するため目利き人材教育の一環として行われたもので、北洋銀行の行員の方々11名が参加されました。
16日はカリキュラム3日目として、まず「北海道のものづくりの実力と目利き実習」と題して、北海道内企業の製品群を見て、製品の長所短所を理解する目利き実習を行いました。
3班に分かれてグループワーキングを行い、実際の融資審査を想定して道内企業が作った本物の製品を評価する目的で、情報収集を行っていただきました。
経済産業省の「ものづくり日本大賞」を受賞した道内企業の製品を選んでインターネットで調査を行なったり、4日目で最後に行うプレゼンテーションのためのスライド作成に取り組んでいただきました。
午後からは、日本製鋼所室蘭製作所に場所を移して工場見学となりました。
日本有数の企業である日本製鋼所の鍛造工程等を見学いただきました。
鍛錬工場の他、研究所展示室、機械工場、瑞泉閣及び鍛刀所を見学していただきました。
普段は見ることのできない施設や大型旋盤、超大型竪型旋盤等をご覧いただきました。
最終日は前日に引き続きグループワーキングを行い、4日間学んだことを生かして各班どう製品を評価し、融資対象のポイントをどこに置くか討議を行い、午後のプレゼンテーションのための準備をしていただきました。
午後は、このカリキュラムの集大成として、午前中に討論した内容についての発表会を行い、企業の技術力を見極める能力を判定いたしました。
最後に、清水先生の総括としての講義があり、その後2日目最後に行ったテストと最終日に行ったプレゼンテーションの評価発表があり、参加者の皆さんはその出来栄えに一喜一憂されておりました。
そして、今回参加された記念としてボルタの贈呈があり、お土産にお持ちいただきました。
今回のカリキュラムの講師となった清水教授は終了にあたり、「完成品だけ見るのではなく、技術力の高さや成長力を見極めてお金を出すべきで、優良な中小企業を支援し、育てていただきたい」と、述べています。
銀行にお勤めの方々にとっては異業種にあたるものづくりを4日間に渡り体験していただき、製造業への理解を深めて「目利き」能力が益々向上されれば幸いです。
このように、今後も異業種の方々にもものづくりを体験いただき、大いに職場での取組みにご活用いただきたいと思っております。