第23回テクノカフェ
- 2017年04月23日 20:15
- [研究活動]
2017年4月23日(日)
場所:紀伊国屋書店札幌本店
今年度初となるテクノカフェが札幌の紀伊国屋書店で開催されました。この催しは、様々な分野の方々をお招きして「ものづくり」に関するお話を一般の方に聞いていただく「講演会」等を開いている企画で、今回で23回を数え、室蘭工業大学と北海道新聞室蘭支社共催で行っております。
今回のテクノカフェは、電気事業連合会 大浦 廣貴氏をお迎えして、「リサイクル金属について考えよう~クリアランス金属って何?~」というテ-マで、聞き手の清水先生とのお話を沢山の方々に聞いていただきました。大浦氏によると、原子力発電所の補修等で出る廃材を放射性物質による汚染のないものや、濃度が極めて低いものを法令等で規定された手続きに基づき、資源としてリサイクル可能なものに取り扱えるようにすることを「クリアランス」と呼び、安全な基準で再生されるそうで、このことに係る様々なお話をしていただきました。
かなり多数の方々が来場され、東日本大震災以降、原子力発電所や放射能に関しての関心が非常に高いことが伺われ、ト-ク終盤では質疑応答も活発に行われました。
会場には、東海発電所の廃止措置で発生した撤去物(炭素鋼)を原料に用い、再生加工した「クリアランスベンチ」が電事連より持ち込まれました。また、分かりやすく解説したパネルや放射能測定器も展示され、大浦氏の他、北海道電力、東京電力ホ-ルディングス、中部電力、関西電力、九州電力の担当の方々がお越しになり、来場者の方々に展示物の説明や放射能測定体験を案内されておりました。
また、室蘭工大として、会場には、お子様に大変好評のメダル製造機をものづくり基盤センタ-より運び入れ、沢山の方々に喜んでいただきました。また、ものづくり基盤センタ-を紹介する展示コ-ナ-も設置し、ご覧いただきました。
毎回様々な方に講演いただき、「ものづくり」に興味を持っていただけるような企画を練っておりますので、是非足を運んでいただければ幸いです。