室蘭スケルトンプロジェクト記者会見
- 2018年07月18日 13:58
- [ものづくり基盤センター地域連携活動社会活動]
2018年7月15日
場所:札幌市
室蘭工業大学は、縁あって北海道ボブスレー・スケルトン連盟の方々と出会い冬季競技である「スケルトン」のそり開発に着手しました。
現在、スケルトンでは、国内にソリを製造する専門メーカーが無く、海外製品の中古を譲りうけ国内選手は使用しているのが殆どです。しかし、中古品は体型に合わず、フィットしないため、バランスが悪く成績が伸びないことが現状です。
このような環境を少しでも変えていくために、若手選手(ジュニア選手)のサポートをしようと思いました。
研究プロジェクトについて、十分な研究環境を作るために、クラウドファンディングサービス「Readyfor(運営:READYFOR株式会社)」において、3月16日から、200万円を目標とした寄付募集を実施しました。その結果、約1ヶ月で目標に達したため、新たに目標を設定し5月18日の終了日までに約300万円の寄付を募ることに成功しました。
そこで、この度改めて、北海道ボブスレー・スケルトン連盟とプロジェクトをスタートさせるための会見を実施しました。
会見においては、北海道ボブスレー・スケルトン連盟の石川会長をはじめ多くの方々に参加いただきました。
目標としては、2022年北京冬季オリンピックにむけ、道内のジュニア選手2人のそりを開発すると発表しました。
対象となる選手は、現在、北海道タレントアスリート発掘・育成事業の育成選手である、網走南ヶ丘港1年の臼井貴将さん(16)になります。
また、コーチとしてご活躍の梨田さんや、札幌市出身で平昌オリンピックの日本代表、宮嶋克幸選手(22)もサポートされます。
まず手始めに、新たな試作機を開発し、2018年10月に予定しているカナダのカルガリーでの遠征で試作機の試走を行うことが発表されました。
試作機では、宮嶋選手が滑走します。
「自分の持っている力をそり開発に使い、良い反りを作っていきたい。」とのコメントも頂いております。
開発費は、クラウドファンディングだけでなく、室蘭市や道の支援も得ようとしております。
清水一道教授は「私たちはスケルトンの素人だが、金属材料ではプロ。五輪で成果を出せるそりを作りたい。良いそりを作るには、世界を目指す一流の選手に乗っていただかなければならない。できるだけデータをたくさん取り、トップ選手の感覚を開発に生かしていきたい」と話しました。