金融機関向け「目利き塾」
- 2019年02月01日 16:07
- [地域連携活動地域連携活動社会活動]
2019年1月17日(木)-18日(金)9:30-17:40,9:00-17:00
場所:ものづくり基盤センター
室蘭工業大学産学官金連携事業である「ものづくり目利き塾」と題する銀行員を対象とした人材育成事業を2日間にわたって開催いたしました。
参加されたのは、北洋銀行を始めとする各信用金庫など道内金融機関の行員の方々や、自治体、経済団体の職員の方々計18名の方々です。
企業がビジネス展開するうえでの課題は、企業技術の競争力及びその確証、新市場開拓や新商品の価格設定等のマーケティング、そして開発から販売までの各段階における資金調達です。
一方の銀行側では、担保・保証に過度に依存しない金融支援を行う「目利き」能力が重要となります。
その「目利き」能力を向上させるため産学官+金が連携し、さらに事業の円滑な推進を図るため大学が中心となり「目利き塾」を開きました。
今回も、文部科学省から本学が採択されている「地(知)の拠点大学による地方創生事業(COC+)」を兼ねての開講となっております。
1日目は、清水先生によるものづくりの歴史と技術の講義後、錫を使ってカントリーサインを作る鋳造実習を経験していただきました。
普段の仕事とはあまりにも違うであろうアナログな作業ですが、ものづくりの大変さや緊張感、意義などを充分に感じていただけたのではないでしょうか。
皆さんが黙々と作業に取り組まれた結果、予定時間より早く実習を終えることができました。
午後からは、室蘭市内にある精密金型部品加工メーカーの工場を見学させていただきました。
その後は大学に戻り、小樽商科大学の後藤先生による経営戦略についての講義を受け、さきほど見学してきた企業を題材にしたケ-スディスカッションへと移りました。
参加者の皆さんが4チームに分かれ、SWOT分析やアンゾフの成長マトリックスを参考に、今後の経営戦略等についてディスカッションを行いました。
2日目は、グループワーキング実習を行いました。
配布した資料について、各チームがパソコン、インターネットを活用して調べ、北海道代表として全国へPRする(つもりで)プレゼン資料を作成する、という課題に取り組んでいただきました。
各チームによる発表の後、講師の清水先生からグループワーキングの総括がなされ、「完成品だけ見るのではなく、技術力の高さや成長力を見極めてお金を出すべきで、優良な中小企業を支援し、育てていただきたい」との言葉がありました。
また、併せてプレゼンテーションの評価発表と「目利き塾」のまとめもあり、上位チームには記念品としてジンギスカン鍋をお土産にお持ちいただきました。
このように、今後も異業種の方々にもものづくり等を体験していただき、職場での取組みに大いにご活用いただければと思っております。