ものづくり教室【みなと小学校】

口々に挨拶をしながら、弾むような足取りで到着されました。

今日、体験するものづくり教室への意気込みが伝わってきます。

 

着席して、まずは講義から開始です。

金属を加工する4種類の方法や製品について、ものづくりと人類の歴史について等、マンホールの蓋から奈良の大仏様までも例にして話がされました。生徒の皆さんは集中して耳を傾けつつ、質問には元気よく答えてくれました。

 

 

 

次は、錫を使ったオリジナルキーホルダー作りです。

先程の講義に出てきた鋳造という方法で作ります。

作り方の説明をよく聞いて、いよいよ実践です。手順に従いシリコンシートを好きなシルエットで型抜きし、板で挟んでネジ止めします。

 

そこから先は危険を伴う作業のため、大学のスタッフに任せていただきます。

スタッフによる溶かした錫を流し込んだり、機械で研磨したり、穴を開けてチェーンを取り付けたりといった一連の作業を、生徒さんたちは興味津々で取り囲み見学されていました。

 

 

出来上がったキーホルダーを手にした瞬間、ぱっと笑顔が弾ける様子にスタッフ一同、心が癒やされます。

後半は、基盤センター内にある大型機器の見学です。

 金属を様々な形のドリルで削って溝を作るフライス盤や、硬い刃で形を削り出す旋盤について、その働きや性能などについて学びました。

 

 

最後に、大学構内を散策してから帰途につかれました。

 午前中だけとはいえ盛りだくさんの体験に、ものづくりだけでなく大学そのものにも興味を持っていただけたなら幸いです。

それがいつの日にか、室工大への進学やものづくりへの道に繋がってくれれば、これほど嬉しいことはありません。