金融機関向け「目利き塾」
- 2019年11月10日 13:57
- [ものづくり基盤センター地域連携活動研究活動]
金融機関向け「目利き塾」
2019年11月7日(木)-8日(金)9:30-17:40,9:00-17:00
場所:ものづくり基盤センター他
今年度も、室蘭工業大学産学官金連携事業である「ものづくり目利き塾」と題する銀行員を対象とした人材育成事業を、2日間にわたって開催しました。
参加されたのは、北洋銀行や室蘭信用金庫など道内金融機関の行員、自治体、経済団体の職員など計23名の方々です。
企業がビジネス展開するうえで、企業技術の競争力及びその確証、新市場開拓や新商品の価格設定等のマーケティング、そして開発から販売までの各段階における資金調達など、様々な課題が山積しています。一方、そうした企業に金融支援を行う銀行側には、過度に担保・保証に依存しない、企業に対する「目利き」能力が必要とされます。
その「目利き」能力を向上させるため産学官と金が連携し、さらにその事業の円滑な推進を図るため大学が中心となり「目利き塾」を開きました。
今回も、文部科学省から本学が採択されている「地(知)の拠点大学による地方創生事業(COC+)」を兼ねての開講となっております。
1日目は、清水先生によるものづくりの歴史と技術の講義後、錫を使ってカントリーサインを作る鋳造実習を経験していただきました。型に使う砂で汚れてもいいよう、上だけ作業着に着替えていただきましたが、皆さんなかなか似合ってらっしゃいます。
いつもの業務とは全く異なる作業は気分転換になる一方で、ものづくりの大変さや緊張感、意義などを充分に感じていただけたのではないでしょうか。
午後からは、室蘭市内にある精密金型部品加工メーカーの工場を見学させていただきました。
その後は大学に戻り、小樽商科大学の後藤先生による経営戦略についての講義を受け、さきほど見学してきた企業を題材にしたケ-スディスカッションへと移りました。
参加者の皆さんが4チームに分かれ、SWOT分析やアンゾフの成長マトリックスを参考に、今後の経営戦略等について議論しました。
2日目は、グループワーキング実習でした。
配布した資料について、各チームがネットを活用して調べ、北海道代表として全国へPRする(つもりで)プレゼン資料を作成する、という課題に取り組んでいただきました。
各チームによる発表の後、講師の清水先生からグループワーキングの総括とプレゼンテーションの評価発表がありました。
最後に今回の「目利き塾」のまとめを行い、参加者全員に記念品として、クロムが入っている為とても良い音のする風鈴をお持ち帰りいただきました。
このように、今後も異業種の方々にもものづくり等を体験していただき、職場での取組みに大いにご活用いただければと思っております。