KSML 国立大学法人 室蘭工業大学 清水一道 ものつくり研究室


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清水 一道 Kazumichi Shimizu 室蘭工業大学 もの創造系領域 材料工学ユニット教授

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ものづくり教室[室蘭高等技術専門学院]

2018年2月8日
場所:室蘭工業大学 ものづくり基盤センタ-

室蘭市内にある室蘭高等技術専門学院の学生22名が来学され、ものづくり体験をいたしました。
北海道を代表する工業地域室蘭の人材育成機関である本学と室蘭技専とが、相互に連携し技術交流を行うことにより、ものづくり人材としての視野を広げ、地域産業への貢献度の高い人材育成を目指すことを目的として、今回、室蘭技専の学生さんがものづくり基盤センタ-で鋳造体験をしました。

最初にものづくりに関する講義を受講いただきました。その後、鋳造体験へと移り、カントリ-サインのペ-パ-ウエイトを作成いただきました。スタッフが補助をしながら、砂型を作成し、そこへ溶かした錫を流し込みました。

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午後からはアルミによる鋳造コンテストを行いました。これは、UFO型の砂型を4つのグル-プに分かれて作成して、溶かしたアルミニウムを流し込み、作品の出来栄えを競うものです。午前中の鋳造体験を参考にしていただき、グル-プ毎に協力し合いながら挑んでいただきました。このことにより、金属は冷えた後、大きさが縮小し、当初考えていたものと違ってくることを学習していただきました。

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溶かしたアルミニウムを型全てに行きわたらせ、想像通りの形を作ることの難しさを学んでいただけたのではないでしょうか。

今後も室蘭技専と相互に交流して、人材育成に繋げていきたいと思っております。


第25回テクノカフェ

2017年12月16日(土)
場所:紀伊国屋書店札幌本店

第25回となりました室蘭工業大学テクノカフェが札幌の紀伊国屋書店を会場に開催されました。この催しは、様々な分野の方々のお話を聞ける「講演会」と「体験講座」からなる企画で、室蘭工業大学と北海道新聞室蘭支社共催で行っております。

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最初に「ものづくり体験教室」を開催し、先着順で金属のパイプをカット・加工してオリジナルの門松を作っていただきました。

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年末年始に向けてタイムリ-な企画だったため、沢山の方々が来場されて珍しい金属製の門松を製作していかれました。

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続いて、「ものづくりト-ク」へと移り、「日本の技術が進めるシップリサイクルプロジェクト~環境と安全に配慮した船舶解体・再資源化~」と題してト-クを行いました。室蘭工業大学教授であり、NPO法人シップリサイクル室蘭の理事長でもある清水先生が話し手となり、北海道札幌新川高等学校の小川教諭に聞き手となっていただいて話を進めました。世界の4分の1の船を造っている日本ですが、その役割を終えた廃船の解体を主に担っているのは、劣悪な環境で作業を行っている発展途上国である現状や、今まさに安全で環境にやさしい「新しいシップリサイクル」を日本で行うことに意義があるといったお話を来場された50名以上の方々に聞いていただきました。

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これに関連して、NPO法人シップリサイクル室蘭がシップリサイクル事業で解体した船の備品等が会場に展示され、普段みることのあまりない船の備品を間近でご覧いただきました。

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また、会場には、清水先生の最新の著書である「シップリサイクル」も置かれ、早速手にしている方もおられました。

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会場には、本学を紹介するパネルやお馴染みの室工大オリジナルジンギスカン鍋や室工大公認「鐵の素クッキ-」「ジンギスカン鍋クッキ-」等も展示・販売され、好評を博していました。

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更に、毎回恒例のメダル製造機が今回も搬入され、室工大オリジナルメダルを目当てに並ぶほどの盛況ぶりでした。

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あまり馴染みのない「シップリサイクル」を身近に感じていただくために開催した今回のテクノカフェですが、このように難しい題材も掘り下げて皆様に分かりやすくお話するのがこの企画の趣旨となっております。皆様に気軽にどんどん足を運んでいただきたいと思っております。


ものづくり教室[高砂小学校]

2017年12月13日(水)
場所:ものづくり基盤センタ-

室蘭市内にある高砂小学校の3年生43名がものづくりのため本学に来学されました。今回は、事前にご依頼があった高砂小学校の校章とカントリ-サインのペ-パ-ウエイトを鋳造で作成することになりました。

鋳造に関する授業と順序説明を聞いていただいた後、各自お好きなカントリ-サインを選んでいただき、その砂型と校章の砂型を作成いただきました。

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3年生にとっては、かなり難易度の高い鋳造体験でしたが、スタッフが懇切丁寧にお教えし、完成へとこぎつけました。最後に清水先生からまとめの講義を受講いただきました。

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完成後は、お土産としてお持ち帰りいただきました。また、来校の記念として、清水先生からサイン入りの著書が贈られました。

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このようにものづくりを体験する生徒さんが増えれば、将来ものづくりに興味を持つ生徒さんの数が増えることに繋がると確信しております。


ものづくり教室[室蘭聾学校]

2017年12月6日(水)
場所:ものづくり基盤センタ-

本学に隣接する室蘭聾学校から3名が来学され、ものづくりを体験されました。

毎年、ものづくり基盤センタ-にてものづくりを楽しんでいただいておりますが、今年はカントリ-サインのペ-パ-ウエイトを作っていただきました。

まずはお好きなカントリ-サインを選んでいただき、砂型を作成、その型にスタッフが溶かした金属を流し込んで冷えて固まれば完成です。

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今回の体験の思い出に、ペ-パ-ウエイトを持って帰路につかれました。 

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前日降った雪で足元が悪い中、徒歩で来学していただき、ありがとうございました。こちらも毎年来学されるのを楽しみにお待ちしております。


ものづくり出前授業[六ケ所村立第一中学校]

2017年11月21日(火)
場所:六ケ所村立第一中学校

毎年訪問しております青森県六ケ所村からのご依頼で、村立第一中学校でものづくり出前授業を行ないました。六ケ所村とは、清水先生が取り組んでいるシップリサイクルプロジェクトにおいて、シップリサイクル国際シンポジウムを室蘭や六ケ所村で開催しているご縁があり、清水先生が取り組んでいる「ものづくり教室」を是非お願いしたいと一昨年度からお申し出を受けて出前授業を行っております。一昨年度は村立第二中学校、昨年度は村立泊中学校、そして今年は村立第一中学校で実施いたしました。

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1年生29名を対象に、まずは導入として、ものづくりのお話を聴講いただきました。
講演タイトル「世界を変えるビジネスは、たった一人の熱から生まれる」

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次にカントリ-サインのペ-パ-ウエイトを製作する鋳造実習へと移り、清水先生が丁寧に順序を説明しました。

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また、熱した金属を急速に冷やすとどうなるか・・・という実験もご覧いただきました。

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実際に生徒さんに砂型を作っていただき、初めての鋳造を体験いただきました。

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製作終了後、清水先生のまとめの講義を聞いていただきました。また、室蘭から持参した、鋳造製品である自動車部品や室工大特製ジンギスカン鍋も併せてご覧いただきました。

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最後に第一中学校の生徒代表の方からの挨拶をいただき、ものづくり教室の終了となりました。

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六ケ所村からは毎年「ものづくり教室」をご依頼いただき、ありがとうございます。ものづくりに興味を持っていただくためにも、このように道外でも実施いたしておりますので、ご興味のある方は是非ご依頼ください。


金融機関向けものづくり目利き塾

2017年11月8日(水)、9日(木)
場所:小樽商科大学

9月に本学にて行われた学生向けのものづくり目利き塾に続き、今回は小樽商科大学を会場に清水先生が出向いて金融機関向けの「ものづくり目利き塾」を開講いたしました。

このプログラムは、ビジネス展開における「企業の技術力・競争力の見立て」「マ-ケティング(新市場開拓、新商品開発、適正な価格設定等)」「資金調達(開発・販売等の各段階)」の課題について、産学官+金融の連携によって、それらの課題解決を円滑に進められる人材育成を目指すものです。企業の資金調達に関しては、主に金融機関がその技術力・競争力を適切に見極める力(=目利き力)を養うことで、担保や保証に依存しない円滑な金融支援が可能となり、地域産業の活性化につなげることが可能になると考えられます。このことから、その事業価値を見極める機能、すなわち「目利き人材の教育」を目的に、本学や小樽商大がその教育の中心となって、昨年度より開講しております。また、今回も「地(知)の拠点大学による地方創生事業(COC+)」も兼ねての開講となっております。

今回は、北洋銀行、北海道銀行を始めとする道内金融機関の行員の方々や、自治体、経済団体の職員の方々計20名が全2日間の日程で参加されました。

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1日目の最初に、開講式とガイダンスを行ない、小樽商科大学グロ-カル戦略推進センタ-産学官連携推進部門部門長の李濟民教授と室工大清水先生が開講の挨拶を行いました。

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その後目利き塾がスタ-トし、「ものづくりの歴史」というタイトルで清水先生が講義を行ないました。

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次に、今回の最初の実習として錫を使った鋳造実習を行ないました。実際に作成する前に、鋳造に関する講義を聴講いただき、更に清水先生による手順説明をご覧いただきました。その後、いよいよ錫を溶かして作るカントリ-サインのペ-パ-ウエイト製作に取り掛かっていただきました。日頃のお仕事とは全く異なる体験に、戸惑いながらも非常に真剣に取り組んでおられました。

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昼休憩を挟んで、午後からはバスにて㈱光合金製作所(朝里工場)に移動し、工場見学、その後は小樽商大に戻って、小樽商大の後藤先生による経営戦略の講義をを受講いただきました。

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次に室蘭に本社工場がある企業を題材に、ケ-スディスカッションへと移りました。この会社は、自動車、OA機器、産業機器など様々な分野の金型・金型部品を製造している企業で、開発を含む金型の設計から製造の一貫生産を行っている企業をケ-ススタディの一例として経営戦略等をディスカッションしていただきました。

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2日目は、まず、清水先生による目利きに対する講義を聴講いただきました。

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その後、実習へと移り、製品の目利きに関するグル-プワ-キングを行っていただきました。経済産業省の「ものづくり日本大賞」を受賞した道内企業等の製品を例に、5班に分かれてグル-プ内で製品に関する討論や、インタ-ネットによる調査等の情報収集を行っていただきました。

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お昼を挟んで午後は、最後に行われるプレゼンテ-ションのための資料作りに取り組んでいただきました。各班でのグル-プワ-キング終了後、まとめた内容についてプレゼンテ-ションを班ごとに行ない、企業の技術力を見極める能力を判定しました。

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受講の最後に、清水先生からこの2日間の総括があり、総評をいたしました。

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2日間に渡り、事業価値を見極める「目利き力」を養う日程にご参加いただきましたが、この経験が今後の職場での取り組みに役立っていただけることを願ってやみません。

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可視化情報学会 全国講演会(2017)

2017年11月3日(金)・4日(土)
場所:室蘭工業大学

可視化情報学会全国講演会が室蘭工業大学を会場に行われました。この学会は、可視化情報に関する科学技術の基礎および多くの分野での応用に関する情報の交換と普及を図り、可視化情報に関する科学・技術・産業の振興の向上を目的とした学会で、今年度は、本学を会場にして全国講演会が行われました。当研究室から清水先生がセッションの座長を務め、また、当研究室所属の教員や研究員、学生が研究発表を行ないました。

2日目にあたる4日、清水先生が「鋳造分野の可視化技術」というセッションの座長を務め、当研究室の学生等が発表を行ないました。

研究発表:
「鋳ぐるみ多合金白鋳鉄の湯流れおよび凝固解析」
助教 楠本 賢太

「製鐵設備用耐摩耗ライナ-の湯流れおよび凝固解析」
博士研究員 原 宏哉

「球状黒鉛鋳鉄の疲労強度に及ぼす肉厚感受性」
博士研究員 船曳 崇史

「エロ-ジョン摩耗における球状炭化物鋳鉄の衝突角度依存性」
博士前期課程2年 太田 悠紀

「高温エロ-ジョン摩耗における衝突角度依存性の有限要素法解析」
博士前期課程2年 樋口 千紗

「WC-Co系超硬合金鋳ぐるみ多合金白鋳鉄の熱応力解析」
学部4年 村瀬 滋哉

「鋳造シュミレ-ションを用いた鋳造品の引け巣欠陥予測」
学部4年 三屋 駿人

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今回、本学での開催の利点を生かして、当研究室から多数の研究員並びに学生が発表を行ないましたが、普段の研究室とは違い、非常に緊張感のある中での研究発表は、大変有意義な経験になったことと思います。清水先生は、こういった場で発表することをどんどん奨励しており、このことが将来、大いに役立つことを期待しております。


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